車というノリモノは意外にお金のかかるノリモノだ。
ガソリン代の他に税金や車検代などの費用をいれるとランニングコストは膨大になっていく。
 メインカーならば致し方ないが、たまにしか乗らないとか近距離専用のセカンドやサードカーでもお金がかかるのでは維持が大変だ。

 そもそも生活にそれだけの普通車や軽自動車が必要なのか?
自分の生活を見つめ直せば、無駄も見えてくることであろう。
 そこで提案したいのが、「普通車プラスワン」の考え方。

 家族で出かけるとか、長距離を走る場合はもちろん普通車。
でも近所に買い物に行くときとか、1人で遊びに行く場合は、プラスワン。

 マイクロカーというノリモノは、このプラスワンに丁度良いノリモノなのだ。

■1年間の維持費を比較

マイクロカー 軽自動車 普通乗用車(1500cc)
標準燃費 20km/L 14km/L 12km/L
100km走った時のガソリン代
(1L=¥135)
\675 \964 \1,125
1年間のガソリン代
(1ヶ月300kmで計算)
\24,300 \34,714 \40,500
自動車税 \0 \7,200 \34,500
重量税 \0 \4,400 \12,600
自賠責保険(1年) \7,580 \13,900 \16,560
任意保険(1年) \7,200 \142,580 \187,600
車検費用 \0 \18,000 \19,000
1年間の維持費  \39,080  \220,794 \310,760


 どうだろうか?軽自動車と比較して18万円、普通車ならば27万円もの費用を削減できるのだ。

 これだけのコスト効果があるのであれば、マイクロカーでキツイ状況ならタクシーやバスで出かけても充分では無いだろうか?
4年間でK−4を買えるだけのお金が余るのだ。


原付のバイクでは、制限速度・2段階右折などの制約も多い。
 それに比べてマイクロカーならば、

       ・制限速度 60km/h
       ・ヘルメット不要
(シートベルトも任意。ただし、安全のためにシートベルトはしたほうが良い)
 
 ちなみに、バイク・スクーターに関するアンケートによれば、バイクに関する不満は以下の通りである。

雨の日乗りにくい  70.4%
ヘルメットを被るのが面倒  46.9%
盗難に遭いやすい  32.7%
駐車場が少ない  32.2%
ケガをしやすい  29.6%
服装が限られる  21.5% 
その他(荷物が積めない・法定速度が30km/hなど)  - 


 この中の多くはマイクロカーで解決出来るのが判る。

 年間18万円〜27万円もの費用が浮くということは嬉しい経済効果であると言えよう。


■チューニングコストは?

 K−4をさらに快適に走らせるためには、チューニングも必要になる。
加速を良くしたいならば、軽めのウエイトローラーに変更する必要が出てくるし、50ccの枠内で合法に改造するためにシリンダーのポート加工も有効だ。
普通の車であれば、ちょっとした改造でも10数万円、大幅な改造ならば数10万円かかってしまう。

 しかしマイクロカーはどうか?

 チャンバーの交換をしないのであれば、ウエイトローラーなどは6個で590円、ハイスピードプーリーは3500円、シリンダーは純正品が8000円で購入出来るので2万円も出せばエンジン〜駆動系、吸気系のチューニングが出来る。
 まだK−4用のスポーツチャンバーは存在しないが、K−3用のものが流用出来る可能性が高いので4万円で購入出来る。
フルチューニングしても6万円程度で済んでしまうのもマイクロカーの利点である。
※改造を推奨する訳ではありません。自己責任で判断願います。

■K−4の支払を考える

 K−4を現金で買える人は少ないと思う。
一番安いモデルでも¥756,000、塗装済みモデルでは¥892,500になるのだ。
これは軽く軽自動車が買える値段である。
 「だったら軽自動車の方がいい」と短絡的に考えてはいけない。
維持費の比較でマイクロカーの優位性は実証済みである。
 特にキットカーは「自動車を組み立てる体験」も費用の中に入っているのだ。これはプライスレスである。

 現金で買えない場合、ローンによる購入になると思うが、この場合、完成している自動車を買う訳ではないので部品の購入や車庫の設置、車検などでも使えるような自動車ローンを利用することになる。

 私の場合、K−3の購入に全労済の「ろうきんローン(無担保・固定金利)」を利用した。
実際には購入価格¥855,750+送料¥31,500の合計¥887,250から予約金¥70,000を引いた¥817、250から¥67,250をさらに引いた¥750,000をローンにした。

 ろうきんのローンにした理由は、会社に勤めており組合員であること、無事故などの金利優遇などが効き、さらに給料から天引きで支払えることが上げられる。
 この¥750,000を48回払いにしてローンの支払いは¥801,600になる。
4年分の金利は¥51,600。利率にして年率1.7%になる。

 月々¥10,900、ボーナス時¥34,800の48回払いでK−3を購入した。
この程度の支払いならば、給料天引きということもあり、余り払っている実感も無い。

一ヶ月¥10,900を1日にすると¥363。
タバコを吸う人ならば、禁煙すればなんとかなる計算ではないだろうか。
会社の休み時間などに缶コーヒーなどを飲む人も多いと思うがそれらを少し減らせば捻出出来ない金額では無いと思う。

まずは焦って欲しい。何しろ販売終了まで時間が無いのだ。迷う余地は無い。